スカイピア事業部膜材について
ガス遮断性に優れた当社の膜材

微細なガスも逃さない。飛行船に使用する膜材の開発で蓄積してきた
私たちの膜材技術は、さまざまな展開をみせてきました。

ガス遮断性に優れた当社の膜材

飛行船用膜材を開発する過程で培ってきた当社独自の膜材技術は、現在様々な分野で応用されています。その代表的な使用例がガスバッグ、ガスホルダーへの応用です。ヘリウムを寒剤として使用する極低温での研究開発分野においては、希少資源であるヘリウムガスを繰返し使用するため、その回収用一時貯留装置としてのガスバッグに使用されています。
当社膜材はガス遮断性が他社製品と比べ格段に優れており、ヘリウムガスの漏洩が少ないことに加えて、外部からの空気等の混入が少ないことから、ガス純度の保持に適しています。また環境問題への取組みの高まりから、バイオガスの貯留設備としてのガスホルダーの需要が増加しつつあります。この場合にもガス遮断性が良好であるため、ガス漏洩がほとんど無いので安全であり、また悪臭の拡散も無く好評を得ております。

角型【ガスバッグ】

  • ●正確な貯蔵ガス量の検出
  • ●一重膜タイプ/二重膜タイプ:屋内使用前提
  • ●ガスホルダー標準容量:約2~190m3
  • ●幅、深さ、高さを任意に設定できるので、スペースの有効利用が可能

標準最大使用圧力
一重膜タイプ 約200~300Pa
二重膜タイプ 約200~300Pa

筒型【ガスホルダー】

  • ●一重膜タイプ:屋内使用前提
  • ●二重膜タイプ:屋外使用前提
  • ●ガスホルダー標準容量:約5~30m3
  • ●直径、長さは任意に設定可能/li>

標準最大使用圧力
一重膜タイプ 約200~300Pa
二重膜タイプ 約1,200~3,000Pa

球型【ガスホルダー】

  • ●一重膜タイプ:屋内使用前提
  • ●二重膜タイプ:屋外使用前提
  • ●ガスホルダー標準容量:約5~100m3
  • ●直径は任意に設定可能/li>

標準最大使用圧力
一重膜タイプ 約200~300Pa
二重膜タイプ 約1,200~3,000Pa

ガスバッグ・ガスホルダー用内側膜材の特徴

当社ガスバッグ、ガスホルダーの内側膜材には、優れたガス遮断性を有する膜材を使用しています。ヘリウムは単原子分子で分子径が小さいため、透過性が高いガスです。当社ガスホルダー膜のヘリウム透過量は5.5cc/m2・24hrs・atmで、一般的な合成ゴム系膜材のおよそ200分の1です。
酸素、窒素、アルゴン、水素、二酸化炭素、ブタン、メタン、塩素、エチレン、亜硫酸ガス、フレオンなどのガス透過量は、ヘリウムよりさらに小さな値となります。

特徴1 ハイブリッド膜構造で、優れた特性を発揮

特徴2 優れたガス遮断性

表1 ガス透過性能
ガス種類 単位 当社製品(*1) ゴム引布
ヘリウムガス cc/m2・24h・atm 5.5 1,000
酸素 cc/m2・24h・atm 1.00以下(*2) -
水分 g/m2・24h 0.4以下(*3) 55

*1 当社ガスコレクター膜 KS137の例
*2 ガス透過度は、測定不能下限(1.00cc/m2・24h・atm)未満です。
*3 水分透過度は、測定不能下限(0.4g/m2・24h)未満です。