スカイピア事業部事業について
サンプリング用膜材
VOC(揮発性有機化合物)によるシックカー対策として
当社の高性能なガス遮断性膜材が活躍しています。
VOC(揮発性有機化合物)によるシックカー対策として
当社の高性能なガス遮断性膜材が活躍しています。
環境分野において、揮発性有機化合物(VOC)に因るシックハウス症候群の対策が重要なテーマとなっています。自動車内装材から揮発するVOC用サンプリングバッグに、当社が開発した膜材が活用されています。
VOC(Volatile Organic Compounds:揮発性有機化合物)とは、常温で揮発しやすい有機化合物のことで、ホルムアルデヒド、トルエン、ベンゼン、 キシレンなどがよく知られています。これらの化学物質は、揮発しやすいこと(乾燥しやすい)や親油性を持つこと(油汚れを落としやすい)などの特徴を活かして、塗料、接着剤等の溶剤、または洗浄剤として産業界で広く利用されてきました。VOCに関しては、現在、WHO(World Health Organization:世界保健機構)の規定では、下記のように沸点で分類されています。
高揮発性有機化合物 VVOC(Very Volatile Organic Compounds)
メタン(-161℃)/ホルムアルデヒド(-21℃)/メチルメルカプタン(6℃)/アセトアルデヒド(20℃)/ジクロロメタン(40℃)
揮発性有機化合物 VOC(Volatile Organic Compounds)
酢酸エチル(77℃)/エタノール(78℃)/ベンゼン(80℃)/メチルエチルケトン(80℃)/ トルエン(110℃)/トリクロロエタン(113℃)/キシレン(140℃)/リモネン(178℃)/L ニコチン/
半揮発性有機化合物 SVOC (Semi volatile Organic Compounds)
クロルピリホス(290℃)/フタル酸ジ-n-ブチル(340℃)/フタル酸ジ-2-エチルヘキシル(390℃)
粒子状有機化合物 POM(Particulate Organic Matter)
PCB、ベンゾピレン
VOCに因るシックハウス症候群の問題を発端に、住環境に関するVOC対策が進められるようになり、自動車の車内環境も問題視されるようになりました。自動車工業会は、自動車の車内に対して基準が確定している13種類の有機化合物について試験方法を策定し、車内におけるVOC発生量の低減を図ることを明らかにしました。対象となるのは国内で生産・販売される新型乗用車で、自主規制により各社が取り組むとしています。これを受けて自動車メーカー各社は、内装材部品のVOC評価方法や基準値を定めた各社独自の低減方針を設定し、部品メーカーや素材メーカーに対して、購入する内装材部品ごとのVOC測定を要請しています。
サンプリングバッグ内に試験片(内装材)を挿入し、密閉します。バッグを65℃に加熱した乾燥機に入れ、2時間経過後バッグ内のガスを捕集して分析します。
VOCガス・サンプリングバッグ用膜材には、一般的にポリフッ化ビニル樹脂フィルム
(商品名:テドラー*1)が多く使用されています。当社サンプリングバッグ用膜材
(商品名:スカイピアKS-166 *2) は、テドラーフィルムと比較して以下のような特徴を持っています。
*1) テドラーは米国デュポン社の登録商標です。
*2) Pat.取得
当社サンプリングバッグ(スカイピアバッグ)は、下記のパートナー様から購入可能です。
1.ジーエルサイエンス株式会社
2.近江オドエアーサービス株式会社